米eMarkterの2017年の出したレポートによると、アメリカではすでに3560万人の消費者が、少なくとも1度は月にスマートスピーカーを利用しているそうです。2017年秋〜冬にかけて、日本の市場でも続々と発売開始となりましたので、スマートスピーカーの何が便利なのか?また主要なスピーカーの比較を行いました。
目次
・スマートスピーカーとは?
・スマートスピーカーは何が便利なの?
・日本国内で発売予定・発売済みのスマートスピーカー比較
・まとめ
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そもそもスマートスピーカーとは?
名前にもついている通り、基本的にはスピーカーとなりますが、従来のスピーカーと異なる点として、新しい時代のインターフェース「Voice User Interface」を備えているところです。私たちが普段、頻繁に使うスマホやパソコンはGUI(Graphial User Interface)と呼ばれており、コンピューターグラフィックスとマウス(またはタップ)などのデバイスを使い操作をする方法でした。
すでにApple SiriやGoogle Assistantなどで「声を使って操作をする」ことも多くなってきていますが、スマートスピーカーはまさにこの声を使って操作をする為に作られたデバイスなのです。Siriのような人工知能がスピーカーに搭載されて、声で操作そして欲しい情報ややって欲しいことが支持できるスピーカーが、スマートスピーカーです。
一般的な仕事などはまだまだパソコンで操作した方が効率的かつ便利ですが、特定の状況下においては、「声で操作」する方が便利な状況も多々あります。例えば、キッチンでご飯を作っているときに、レシピサイトをスマホで確認するのは面倒ではりませんか?手が塞がっていたり、汚れていたりなど、すぐにスマホを確認するのが面倒くさい時に、声で操作をして欲しい情報を得る、という使い方などがあります。
スマートスピーカーは何が便利なの?
よくスマートスピーカーと聞くと、音楽を声で選択できるだけというイメージをお持ちの方も多いですが、それ以上に便利な機能があるからこそ、アメリカで大流行しています。各機種、また使う地域により使える機能が異なりますが、ここではスマートスピーカーの便利な機能事例として、いくつか紹介させていただきます。
基本的な機能
- あなたに合った音楽をオススメしてくれる
- 例:リラックスした曲を再生して
- 音声リモコンで家電を操作できる
- 例:テレビをつけて
- 例:照明少し暗くして
- 天気・ニュースなどの情報を教えてくれる
- 例:今日は雨は降る?
- 例:今朝の主なニュースを教えて
- 電話をかける/受ける
特殊な機能
- Lineの簡単な返信ができる(Line Clova Wave)
- 例:お母さんにLine送って
- 例:新しいLineを読んで
- Amazonへ注文ができる
- 例:トイレットペーパーをまた注文して
上記は、あくまで機能の一例ですが、スマートスピーカーのすごいところとして、アプリのような機能も搭載されています。今までのスピーカーは一度購入したら、使えるきのは一緒でしたが、スマートスピーカーは使える機能が、スマホのアプリを落とすような感覚で増やすことが可能です。
日本では、各社スマートスピーカーの発売が開始されたばかりなので、多くの機能はありませんが、日々、色々なサービス・会社が自社のサービスをスマートスピーカーに組み込むため、開発を進めています!
下記は、Amazon Echoで人気のスキル(スマホのアプリのようなもの)の一例となります!日本で使えるかどうか、まだ発売前ですので不明ですが、似たようなサービスは出てくるのも時間の問題かと思います。
- 旅行を計画する
アメリカ旅行検索サービスの大手「Kayak」が提供するスキルで、航空チケットの価格を比較できたり、予算を伝えると、その予算内でいける旅行を提案してくるなどの機能があります。 - 配車サービス
日本ではUberやLyftの利便性はまだまだ低いですが、配車を簡単に手配してくるスキルもあります。日本のタクシー会社がこのようなスキルを出せば、家からわざわざタクシー会社へ電話をしなくても、簡単に配車ができるのは魅力的ですね! - 出前を取る
Domino Pizzaなどが出しているスキルで、スマートスピーカーに話しかけることで、簡単に出前を取ることが可能です。
色々な会社がスキルを提供することにより、より便利に進化していくスピーカーがスマートスピーカーです。2017年7月のデータですが、Amazon Echodeはすでに15000以上のスキルが提供されていて、なおかつ、爆発的に成長をしているそうです。
日本国内で発売予定・発売済みのスマートスピーカー比較
スマートスピーカーですが、操作が言語のため、日本語を理解するAI(人工知能)が必要なため、日本での発売は遅れがちでしたが、2017年10月にGoogle Homeをはじめとして、Line Clova Wave(2017年10月より発売中)の登場により、使えるスマートスピーカーのオプションが増えました。
さらに、スマートスピーカーの火付け役でもある、Amazon Echoも2017年内に日本国内で発売開始となります!(現時点で発売予定のモデルおよび価格の詳細は不明です)
簡単ではありますが、主要各社のスマートスピーカーを比較してみました。
価格で比較
すでに発売されているGoogle Home、Line Clova Wave、Sony スマートスピーカーの価格と、来週2017年11月8日に発馬されるAmazon Echoの価格となります。Amazon Echoですが、発売は決定していますが、発売される機種と日本円での価格は現時点での公表はありませんので、米ドル奇祭としています。これは個人的な予測ですが、おそらく初期時点ではAmazon Echoと安価モデルのDotのみの発売になるのではと予想しています。
Line Clova Waveはモデルが一つのみとなりますが、Google Home、Amazon Echo共に安価モデルが用意されているのは嬉しいですね。
また、Appleもすでにスマートスピーカーの発売を2017年12月に予定していますが、現時点では日本での発売は未定となっています。先行発売として、最初はアメリカやオーストラリアで販売開始となるようです。
*Amazon Echoの日本国内の販売詳細が発表されましたので、価格を更新しました(11月9日)
機種 | 価格 |
---|---|
Google Home | 15,120円 |
Google Home Mini | 6,480円 |
Amazon Echo | 11,980円 |
Amazon Echo Dot | 5,980円 |
Amazon Echo Plus | 17,980円 |
Amazon Echo Show | 日本未発売 |
Line Clova Wave | 14,000円 |
Sony スマートスピーカー LF-S50G | 26,870円 |
Apple Homepod | 349ドル (発売未定) |
音で比較
まだ日本未発売のものもありますので、一概に音を比較するのが難しいですが、アメリカのオンラインレビューや機種スペックなどと比較すると、やはり安価モデルとなる「Amazon Echo Dot」と「Google Home Mini」は、ウーファーが搭載れていない&搭載スピーカー数も最低限であることから、音質は劣るかと思います。
音にこだわりのある方は、35mmオーディオ出力のあるモデルの購入を検討するのも良いかと思います。アメリカで発売されているスマートスピーカーで35mmオーディオ出力が付いているモデルは下記となります。
- Amazon Echon (第二世代)
- Amazon Echo Plus
- Amazon Echo Dot
- Google Home Max
アプリの数で比較
スマートスピーカーでもっとも重要な機能(?)となるアプリの数ですが、各社ともに日本での発売がまだ間もないことからデータがありませんので、アメリカの比較をしてみましょう。
2017年7月時点での比較となりますが、下記が各社のスマートスピーカー上で動くアプリの数となります。
- 15,069 (Amazon Alexa Skills )
- 378 (Google Assistant Voice Apps)
- 65 (Microsoft Cortana Skills)
現時点では、Amazon Alexaが圧倒的に一位となっており、おそらく日本でもAmazon Echo向けのスキル(アプリ)を優先的に開発される会社・サービスも多くなることが予測できます。また、特筆すべき事項として、Line Clova Waveに関しては、現時点では他社のようなサーとパーティーが開発できる環境が無いようです。アプリでより便利になるスマートスピーカーですが、自社のみのアプリケーションに絞ってしまうのは、少しユーザー的にはマイナス面かと思います。(今後の発表される可能性もありますので、あくまで現時点でのお話です)
まとめ
筆者、個人的な意見ではありますが、使えるアプリ数(スキル数)やAmazon Shoppingとの連携という面を考えても、Amazon Echoが個人的には一番魅力的に感じます。間も無く日本でも発売開始となりますので、早く実際に使ってみるのが待ち遠いでしいです!
以上、スマートスピーカーの比較まとめでした。